硬膜下血腫 エピソードⅡ

2017年8月31日

慢性硬膜下血腫

前回のブログではプロレスラー柴田勝頼選手の急性硬膜下血腫について書きました

今回は当院でも同じく硬膜下血腫にまつわるエピソードがありましたので紹介させていただきます。

少し前のことになりますが、70代の男性が知人に付き添われてご来院されました。腕がうまく動かせないし、歩くのにフラフラするのでちょっと身体の状態をみてほしいとのことでした。ところがフラフラ歩くどころか、一人でまっすぐ立つことさえもできないし、ろれつも回らない。やけに汗もかいている。これはもしや…と思い、すぐさま近くの総合病院に急行してもらいました。

neuroinfo japan (社)日本脳神経外科学会さんより画像転載

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(社)日本脳神経外科学会さんより画像転載

診断結果はやはり硬膜下血腫。 硬膜の下に数日かけて溜まった血液が脳そのものを圧迫していたようです。 そのまま緊急入院をして即手術となりました。溜まった血液をきれいに抜いてもらった後は症状も改善して元気にお話しができるようになったようです。

この男性の場合は、一ヶ月ほど前に居酒屋さんで酔っ払って転んだ時に頭をぶつけたそうです。その日からじわじわと血液が少しずつ溜まっていたのですね。このようにすぐには分からないケースもあるので、もし頭を強くぶつけたとしたら、その時に病院の検査で問題が無かったとしても、一ヶ月後くらいに再度病院で検査した方がいいですねやっぱり。

翌日この男性からご丁寧にお礼のお電話をいただきました。医師からは「もし手術をしないで今晩寝てたとしたら、明日の朝は目覚めることが出来なかったかもしれないよ」と伝えられたそうです。今回は助かりましたが、一歩間違えれば命があったかどうかなんて…本当に怖いですよね。その時の自分が人さまの生死を左右する重大な局面に対峙していたと思うとゾッとして鳥肌が立ちました。

今回の男性も命があって本当に良かったです。体の異変を感じて「なんだかいつもと違う」と思ったら、迷わず病院へ直行してください。

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